進化の過程において身体だけでなく脳が創られていくことで生物は意識を持つようなりました。
これは進化の過程で驚異的な出来事なのです。
意識を持つことは自らの状況を自らが変えることが出来る能力なのです。
生物は人に至りお互いの関係を言葉に表し、やがて社会を形成していきます。
そして文化を築きます。
私達の先祖は”神”とともにありました。
神の存在が自然を支配し人間はその恩恵を受け生かされていたのです。
しかしある時を境に人は神から遠ざかり自分たち本位の社会を築いていくようになりました。
それは親から子が離れるごとく自然の成り行きだったと考えます。
神から離れた人間は神に対しても恐れや不安を抱き、苦しみを自覚することとなります。
いまから数世紀前に苦しみから逃れる術を解いた方々が現れます。
しかし宗教は時代とともに改ざんされてしまい、大切なことが人々に理解されず権力や政治の道具に至ってしまいます。
そして人々は自分が何者であるかも解らず多くの過ちを犯し、未だ成就出来ないでいます。
現在、私たち人間は進化の過程において肉体的変容から精神的変容に移行しているのではないかと思います。
我々の身体はとてつもなく長い時間をかけて進化してきました。
しかし精神的な成長はまだ時間が必要なのかもしれません。
とは言え、さほど遠くない未来にもしかすると人類は大いなるこころの発展を遂げるかもしれません。
私たち人類が地球をひとつの場として人種、地域、宗教、習慣などお互いを認め合い信頼し合える関係をもったときに社会は融合しひとつの意識集合体への過程の段階をすすめることが出来るのかもしれないのです。