結び
もうすぐ臨床経験として20年を迎えようとしています。
私は20代の一時期、原因不明の激しい腰痛で歩行困難になり3週間程入院しました。
そのときに「易」をされていた鍼灸の先生から“自然の理”に合った生き方をしていないと病気になると言われました。
今までに自然科学を勉強していたにも関わらず、このとき初めて本来の“理”を教えていただいた気がしました。
この時に私の中で何か東洋医学を学ぶことは自分が生きる上で非常に大切なことが解るのではないかと直感いたしました。
そしてなにより髪の毛ほどの針で身体の痛みが取れるなんてとても信じがたい事実でした。
治療を経験するようになり “こころ”、“精神”、“魂”がいかに“気”を通じて身体に影響するのか、読み解けるようになりました。
人にはそれぞれに生きる目的があります。
私の場合は両親や家族、周囲の方々、患者さんを通して生き方を勉強するために生きていると実感しています。
精神も身体も自分の“思い”から生じていること、
そして自分のコアである“魂”は永遠であること、
そして自分自身を知ることがいかに大切か知ってもらいたいのです。
自分が経験してきた苦しみを出来ればしてもらいたくないのです。
自分も今まで生きてきて多くの方を傷つけ、傷つけられてきました。
病気になるにも必ず理由があります。
病気に至る際は多くの場合、生命力に対してマイナスなエネルギーが働いています。
このことに気付いていただければ苦しみから離れることが出来ます。
楽に生きることが出来ます。
そして平穏なる旅立ちが出来ます。
それが私の願いなのです。