東洋医学の起源
古来より中国やインド、チベットなど東洋には“気”や“プラーナ”といった目では分かりませんが、この世を司っている大いなるエネルギーが存在すると伝えてきました。
医学の分野でも“気”は人体で診る上で最も大切なものとして考えられてきました。
様々な国々で“気”の医学は独自の理論に基づき体系され、インドではアーユルベィーダー、ネパールではチベット医学、中国では漢方医学(中医学)に発展して行きました。
その起源はかなり古く、中国においては易経が周代(紀元前六世紀)に、インドではウパニシャッドが紀元3世紀以前に、まとめられたようです。
現代でも医学聖典とされている中国の黄帝内経、インドのヨーガスートラも二千年くらい前に編集されたようです。
日本では漢方医学が五世紀に朝鮮半島を経由して伝わり、その後、使節団によって奈良、平安時代に中国大陸より伝えられました。
江戸時代には日本独自の漢方理論が体系化され、近代の西洋医学が主流になるまで日本の医療を担ってきました。