症例2;脚や膝の痛み

痛みにはその部位に特徴的な意味が含まれていることがあります。

脚や膝関節、足の関節の痛みなどは“歩けない”、前に進めない状況を示していることが多くあります。

坐骨神経痛などもその症例の一つです。

状態を観察すると股関節、坐骨、膝周囲、足関節周囲に強い筋肉の収縮が見られます。

この場合も治療では収縮に関わるエネルギー自体を除いて行くと一時的に楽になります。

ただ根本的なマイナスの精神エネルギーが深く存在していれば症状は繰り返します。

特に日常の生活の中で仕事や学校、家庭などの生活の拠点なる場所での人間関係に多大なストレスを感じていることが多く、自身の感情が抑圧され、内なる怒りや憎しみをはじめ自分の思いを相手に発散出来ず、そのエネルギーが筋の緊張を生じさせます。

身体の歪みのほとんどは身体の筋バランスの偏りによるもので歪みは結果であり痛みの原因ではありません。

人は腹が立った時、物にあたったりします。中には殴ったり蹴飛ばしたりする人もいます。

当然、物は壊れますがこの力は感情の一部が物理的なエネルギーに変化した状態を現しています。

もし感情が身体の内に抑圧されればそのエネルギーは自らに向かって働きます。

相手に対しての自分の意識やアプローチを変えたりすることでエネルギーの流れが変化します。

そのことでなかなか取れなかった痛みが抜けてしまうことがあります。

勿論、骨盤ベルトや足底板などの使用、筋肉を緩めるマッサージなど物理的補助で痛みの軽減も図れます。

痛みのもとになる筋緊張は長期的負荷により関節に長期的な炎症を及ぼし、しだいに関節自体を変形させてしまうほどの力をもっています。

治療は肉体的、精神的な歪を本来あるべき姿に戻すことで症状は回復傾向に至ります

症例1;肩の痛み

五十肩、四十肩と一般に言われています中年期から良く生じる肩の関節の痛みです。

本来は肩関節周囲炎といった総称名でその原因はさまざまです。

その中でも病院で診てもらっても原因も分からず薬物的な治療で良くならない症例が多くあります。

五十肩の特徴として片腕もしくは両腕が痛みのため上げにくい状態となります。

痛みの強い状態の場合、良くなるのに3か月~2年に及ぶ症例も多くあります。

痛みが強くても軽いものは1回で痛みが引いてしまうこともあります。

痛みが強くしつこい場合、精神的なエネルギーの関与が多くあります。

よく遭遇するパターンは身近な家族が亡くなったり、治りにくい病気になったりしたのがきっかけとなって発症する場合が多くあります。

いわば本来お手上げの状態なのですがそのことがご自身の中で受容出来ない、つまりお手上げを拒んでいるような感じです。

痛みのエネルギーはその方の“思い”の強さに比例します。

思いが強ければ治療して痛みに関わるエネルギーを除去したとしても時間の経過とともに肩関節を中心とした周囲の筋肉が収縮して肩関節の炎症が強くなります。

この場合は強い痛みの除去を行いながらその方の精神的なアプローチも行い治療していきます。

思いが深い場合は長期的に時間をかけながら行います。

肩関節の炎症は動かさなければ周囲の組織が硬くなって拘縮を起こすこともあります。

また逆に痛みが強いときに無理に動かすと炎症は余計に酷くなります。

状況によりさまざまですが時には痛みも“こころの現れ”として表面化することもあります。その時期は特にご自身のことを“お大事に”なさってください。

治療例について

治療は“治す”というより“本来の機能が働いた状態に戻す”という認識で行っています。

肉体的な異常はハード的に、精神的な異常はソフト的に異常個所を探し修正していくような感じです。

間違ったプログラムを置き換えて行く如く支点の正しい位置と正しい思考パターンをくみかえるように修正していきます。

今までの治療経験より特徴的な症例をまとめてみました。